2014年をよかったasinで振り返る
年末恒例、何度目だっけ(参考)。今年はなんだか忙しかったのか、俺の精神的には何もカルチベートされなかった一年だったな、てのが悲しい。信じられない思いだ。今年は50冊も読んでないだろうし不完全燃焼と呼ぶしかない、来年こそはという気分である。時間を何に使ってきたのか不思議でならない。来年は他人を如何に苦しめ無力化するか、に重点をおきたい。
BioShock Infinite (Burial at Sea)
バイオショックは舞台を海底都市から天空都市に変え! 武器と超能力の組み合わせは変わっていないのだけど雲の上だから明るい世界で、人間たちも理性を失っていないので、雰囲気は全然ちがっていた。なぜかめちゃくちゃ酔ったのだけど、ストーリーはわりと楽しめたし、エリザベスが可愛かった。そして何より良かったのはDLCの『ベリアルアットシー』、思いもかけなかったことだが、おれはあのラプチャーをふたたび訪れることができた。このDLCまでプレイしてバイオショックだ。楽しかった。
ユニバーサル野球協会
読んでいたときははなんだこれ辛いなと思いながらであったけど、よい物語というのはあとから思い返して記憶されているもので、この神話めいた世界の物語におれは触れたというのは誇らしい。(読みにくいのを読みきったのが誇らしいといってるだけかもしれない。)けどカッコいいよこの本は。
ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』 - 高校生のための読書ガイド
こんな夜更けにバナナかよ
物語じゃなくルポルタージュからひとつ。筋ジストロフィーのような障害者の生活というのは壮絶だ。健常者は他人との関わりを拒絶しながら生きる(もしくはそう思い込む)ことができるが、その選択肢すらはじめから奪われている人間がいてその生活がある。自ずから他人と融合しなくてはいけない生まれを持った人間の生き方。
渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』 - 高校生のための読書ガイド
鍵・瘋癲老人日記
この本がとくべつよかったというわけではないが(よかったけど)、谷崎潤一郎の名前をあげておきたいと思ったので書いとく。はじめて読んだのは去年だけど去年の振り返りには名前がなかったから。よくてよくない感じ。人生の何の役にも立たないだろうがこれからも読むだろう。
谷崎潤一郎『鍵・瘋癲老人日記』 - 高校生のための読書ガイド
黒檀
アフリカのこと! おれは何も知らなくてこれからも知らないだろうけどこの本を読みはした。覚えてるのはリベリアの話だけなのだけれど。世界文学全集は全然読み進んでいないのでまた喝をいれたいところ。
リシャルト・カプシチンスキ『黒檀』 - 高校生のための読書ガイド
あの娘にキスと白百合を
なんかこういう百合が読みたかったんだよ! という感じ。乾いた肌に水が染み込むような感じだ。絵が可愛いのはもちろんだけど、群像もの的な構成がたまらない。風邪ひいたときに読みたい。
この恋と、その未来。
『東雲侑子』からこちらこの人は相性がよいようだ。広島なんて一度いったかどうかなのだけどおれもそこで高校時代を過ごしたかのような気分にどうしてかなる。近ごろ2巻がKindle配信されたので年末は読みながら過ごしたい…と思ったらあと一日で今年も終わりなのか。
四人制姉妹百合物帳
今年はこれで締まったと言ってもいいくらいでしょう。石川博品の石川博品らしさが最高に現れていると思う。不思議な、美しい話。これはまたちゃんと感想を書くでしょう。