高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

野村美月・日日日・田尾典丈・田口仙年堂・岡本タクヤ・石川博品『部活アンソロジー2「春」』

ファミ通文庫の作家たちによるアンソロジー。これってどういう位置づけなんだろうね。次の本の目処が立たない作家陣のつなぎなんだろうか? あとがきを読んでいるとお題は与えられているものの、シリーズ化を見据えて設定やキャラを練る必要がないので、それなりに自由に書けるものらしい。玉石さまざまと言うべきか、普通に面白いのもあれば「これがラノベクオリティ……」と再認識させられるようなものもある。★3と★4を併記いたします。 → やっぱやめた。以下よかったもの。

日日日『根暗男子のバスケットボール』

話はありがちというか正統なものだけどなんつったってあとがきが良かった。

田口仙年堂『輝け、モ部! -Flash mob-』(★★★★)

終わってみると設定からオチまでタイトルから想像できるまんまの話だったんだけど、よかった。短編ラノベとして素晴らしい。

石川博品『地下迷宮の帰宅部』(★★★★)

元はといえばこれが目的で買ったんだけど。内容は普通に剣と魔法の異世界ファンタジーだったので他のとは毛色が違っていた。この人はワイワイガヤガヤがうまく書けていて、それがこの作品のこの雰囲気になるのだな、と思った。