高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

前の短編集はあまり好きなものがなかった覚えがあるんだけれどこれはわりと好みのものが多かった。ちょっとした驚き・奇想や与太話のイメージを伝える三十三編だ。けっこういろいろ工夫してるよなあと感心する。

以下気に入ったもの。

「恋人カタログ」
「えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編」ひとときすれ違っただけの人間同士のこととはこういうことなのだという。最初のページから明らかで、自分のことを他人がどう描くかなんて分かりようもないのだ……と、そこまで高尚に捉える必要もないのだがなんだか思ってしまう。結局は知らない同士なままなのだし。
「ユイカ!ユイユイカ!」
「春陽」
「ショートショートの主人公」
「スペースお尺度」
「こんな山奥に」