高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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もともと何かで評判を聞いていて映画館に見に行くつもりだったのだが行こう行こうと思っている間に上映が終わってしまっていたのだがすぐにレンタルが始まったので借りて観た次第。高校生たちに起きた小事件、いや大事件だろうか、つまり「桐島、部活をやめるってよ」の件に端を発し、直接に、間接に影響されて彼ら彼女らの日常が押し上げられてある日、クライマックスが訪れる、群像劇、その様子がとてつもなくよかった。青春だからどうこうとかではなくて、人間どうしの感情の利害、というか位相の差とでも言うべき、それは関係があるところ当然そこにあるものだがそれが絡みあってまとめ上がって昇華される何か。それが、高校という小さな世界だから可能だったということか。
しかしリアリティを感じつつも、暗い奴に心の中で肩入れしつつも、ノスタルジーを感じるわけでもなく過去の自分自身と重ねることもなくただの物語として観られてしまったのはもう俺の中に過去のことが残っていないのかもしれない。