高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

七回死んだ男

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

なぜだか同じ日を繰り返してしまう体質のある少年が、その体質を活かして祖父の死を防ごうとする——繰り返し系の物語は『シュタゲ』にしろ『あのすば』にしろ大きな運命に抗う人間、というのが陳腐な発想ながら好きなもんでそういうのが好みなんだが、これは全体に漂う陽気さがあってどうもそういう雰囲気はない。おれ好みの悲愴さはないがそのコミカルな雰囲気は最初から最後まで一貫していて、読後感はいい!