高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

都市と都市

都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)

都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)

SF のつもりで買ったけどハードボイルド? だったな。
地理的にほとんど重なっており複雑に国境線の絡む二つの都市国家では、たとえ物理的に一方の領域を見ることができても見なかったことしなくてはならない、それは重大な(二つの国のさらに上位に君臨する法の)違反行為となる——っていう設定(とそれを強いる権力)だけが異物で、それ以外の設定はすべていまの世界と一緒で、そういうところは SF の香りだ。展開は警察小説であった。映画化したら面白そう。