高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)

えーと閉鎖的な洋館で起こる謎の連続猟奇殺人と二人の探偵の推理合戦——でいいのかな、なんじゃこりゃという感じで面白い。『黒死館殺人事件』(最後まで読んでいない)を思い出すような*1、暗さというよりは嫌らしさ、ペダントリイに満ちていて、こいつら何言ってんだと思いながら読む。探偵の推理にもまったく信頼がおけなくて、どこでひと息ついたらいいのか分からない(べつに貶してるわけではない)。
破格な印象をうけ、ミステリ読みならより楽しいものなのかもしれないと思う。

*1:ウィキペド見てみたらじっさいパロディをしているらしいな