高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

五千回の生死

五千回の生死 (新潮文庫)

五千回の生死 (新潮文庫)

手の届くところに置いてあって、読んだ記憶はあるような気がするんだが何も覚えていない、たしか短編集で嫌な話が一つ含まれてるのがあったが、それがこれだったか……。というのは当たっていて、少なくとも途中までは読んでいたらしく、その嫌だった話だけは覚えていた(『復讐』)。
現実に根を張っていない、ただの人間のひとつの経験を書いたものとしての物語(『トマトの話』『五千回の生死』とか)は楽しく読めるんだがそうでないとダメだなあ。イデオロギーなんかの絡む話は、あえて文字にして読もうなんて気がしない。それに関して、個人的なこともないのだし。