高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

三島芳治『レストー夫人』

ひっっさしぶりに漫画でとてもよいと思えるものを読んだと思う。Kindle版が配信される前にこれは絶対いいと思って予約していたやつだが、案の定よかった。

なぜだかは語られないが高校二年生になるとそれぞれのクラスが『レストー夫人』なる劇を上演することになっている学校。そのひとクラスの群像を描く連作短編になっている。

どの話も、演劇という人工的なストーリーを前にして自分を自分自身で語らなければならない少年少女たちの、けっして現実的であったり等身大であったりはしないが、それでも思春期の不安定さと通底するような状況を、不思議に描いている。腹話術の話がいい。

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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