高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

数学ガール

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

自分のうちにひそむ美しい世界(理解)を女の子に仮託して、ストーリー化するというのは誰でもやることだが、それを照れもなくできている点が突出しているのだと思う。自分を導いてくれる強い女の子と自分について来てくれるかわいい女の子。数学に関係ないところは薄目で読んだ。 話を進めていくうちに級数微分、云々と数学の道具を手にいれてゆき、テイラー展開ゼータ関数へと手を伸ばしていく。おもしろかった。数学に少しなりとも興味をもっている人向けだったな。

  • 複素平面は数直線の自然な拡張である。
  • 数列とその母関数の関係。
  • 和の形の式と積の形の式。

その他いろいろ、数学の問題(学校の試験的なものではなく、数学それ自体から立ち上がってくるような問題)に取り組むための指針と手法がもりだくさんだった。漫画も気になるところではある。

高校生のころ、あんな風にして数学教師から問題をもらっていた奴は確かにいた記憶がある。俺もそいつにテイラー展開やらを教えてもらったんだった。