太平洋の防波堤 / 愛人 ラマン
太平洋の防波堤/愛人 ラマン/悲しみよ こんにちは (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-4)
- 作者: フランソワーズ・サガン,マルグリット・デュラス,田中倫郎・清水徹,朝吹登水子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/03/11
- メディア: 単行本
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『悲しみよ こんにちは』はすでに文庫で読んでたので飛ばした。
『太平洋の防波堤』……不幸な(といっても胸が苦しくなるようではなく、単に不幸なのだなと思われるように不幸な)母親と彼女を愛しつつも(といってもその愛を共感するわけではなく愛してるのだなとわかるだけ)その家から逃れようとする兄と妹の話か。単純に話としてそこそこ面白く読めたような気がする。あと毎度毎度気にしていることではあるが、今回はセックスが気にならなかった。女性が語り手だからだろうか?『愛人 ラマン』は同じ話じゃねーか!と思ってぱらぱら読んでたけどこの二作の間にいろいろと作品があるわけね……読まないと思うけれど。先に他のものを読んで興味を持っていたら違ったかもしれない。
さてこの全集、もしかしたら全部読む必要はないのかもしれないと思いはじめ、とりあえず面白そうなやつから読んでいくことにする。すなわち:
- I-05: 巨匠とマルガリータ
- I-06: 暗夜
- I-08: やし酒飲み
- I-09: アブロサム、アブロサム!
- II-01: 灯台へ / サルガッソーの広い海
- II-06: 軽蔑 / 見えない都市
- II-10: 賜物
- II-11: ヴァインランド
こんなところかな。