不完全性定理―数学的体系のあゆみ
- 作者: 野崎昭弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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論証というからには、子供をいい負かしても意味がない。万人をも説得し、鬼神も哭かしむるものでなければならない。
——ストーン・ブレーン*1
ずっと以前からウィッシュリストに入ってたのを発見し、去年別の本で一通り触れた(はずな)ので買ってみた。最初はわかり易い話で書いてあるが結局は数学の本という感じではある。でも厳密に書いてないぶんすらすら読めはする。言明のいわゆる「正しさ」というのはモデルにおいての(内容的な)正しさだから、論理体系そのものを議論するときには持ち出さないほうがよいようである。最後のほうのメタ数学における「事実」ってのがよくわかんなかった。
それから、最後の最後に一言(ほんとにほんの一言だけ)社会的問題について触れてるので台無し。前にもこんなことあったよなー?どうしてここで賢明に口を噤むことができないんだろう。
*1:孫引き