高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

わたしを離さないで

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

人間同士の、あまり美しくはない、かといって醜すぎてそれだけで描く対象となるようでもない微妙な感情が描かれていて、それを見せられるとこいつら本当に友人だったのだろうかと思うがよくよく心の中を覗いてみればそんな感情は何にしろあるものだろうと思う。あとまたカジュアルなセックスの話題は苦手だと思った。
これも『日の名残り』同様、ふり返り語りの物語だなあ。解説読むとこの人はそういうのが持ち味のようなのでそのうち他のも読んでみたい。