高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

月に囚われた男

月に囚(とら)われた男 [Blu-ray]

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3年の間一人きりで(ロボットと一緒に)、地球のエネルギー企業のために月面で働いていた男が、地球までの帰還まで残りわずかという所で事故に遭い、自分にそっくりな男を発見する——という、ミステリーだと Amazon には記されているがミステリーではない、つまりこの事態の謎は重要ではない。

登場人物が極めて少ない中にガーティという人工知能がいる。こいつがいい味出していて、こいつの表情というのは映像を見ればわかる通りスマイリーフェイスである。こいつの笑顔はただの笑顔なのだけど、だけど不思議と、どこか不安げな、こちらの様子を窺うような、こちらにも笑ってくれと乞うているような表情だ。

原題 "Moon". 2009 年。かなり低予算であったらしい。『第九地区』と同じ頃だったそうだが、知らなかった。