新世界より
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
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いやーおもしろかった……。人間のバケネズミに対する無関心な残酷さとか、バケネズミの不審感、そういう暗い雰囲気がストーリーにずっとつきまとっていて、嫌な感じをあたえ続けている。読んでる感じは『ガダラの豚』っぽいかなー。節が終わるたびにあらたな謎があらわれて、読み終えるタイミングがなかなか見つからないという体験を久しぶりにした。
キャラクターの中では、鳥飼宏美さんが好きだ。高い地位にあって心配性で、たぶんそうでなければ彼女の役割は果たせない。人物描写に気を払っていなくて覚えられないたちだが、たぶんこの人は黒髪を頭の後ろに束ね、眼鏡の後ろに暗い視線を隠しているような女性でないかと(勝手に)想像。
盛り上がらずにはいられない戦闘のところ、本編の筋にはそれほど関係のないはずのキャラクターの描写が生き生きとしていて、これは作者ノリノリで書いただろうという感じで楽しい。
ホラー駄目なので他の作品は読みません。