ディーン・パリソット(監督)『ギャラクシー・クエスト』
往年のスペースオペラテレビシリーズ「ギャラクシークエスト」(スタートレックをモデルにしてるとおぼしい)は放送終了後も一部に根強い人気をもち、何年も後になってのファンイベントも盛況なのらしかった。しかしその役者たちはファン(つうかオタクだ)の熱狂ぶりにも関わらず冷め切っていて、自分たちの仕事にも誇りを持てていない様子。ここまではなんとなく知っていたんだけど、この先の展開を全く知らなかったので、主人公たちが本当の宇宙戦争に巻きこまれたのには驚いた。ウソを知らない宇宙人たちは「ギャラクシークエスト」を歴史的ドキュメンタリーだと信じ込み、それに従うように科学技術を発展させてきたのだ。なので主人公たちが昔の演技のとおりに操縦すれば、機械はそれでいい感じに働いてくれるのが面白い。
あとは予想に違わず、彼ら偽物の宇宙の戦士たちが、本当の誇りと勇気を手に入れる話な訳なんだけれど、そういうお約束が楽しい。皮肉屋の男が、それでもずっと嫌っているトカゲ・ヘッドのカツラを外さなかったのがよかった。
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