高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

レ・コスミコミケ

レ・コスミコミケ (ハヤカワ文庫SF)

レ・コスミコミケ (ハヤカワ文庫SF)

宇宙や生命の理論に口をはさむじいさんが語る短編集であり、これはまさにホラ話、というほかなく、このじいさんのそういう語りにはときどき辟易もさせられるのだが、その発想は精神的な思考実験であり(たとえば空間のなかったころの話とか)、それなりにバックグラウンドのある(と思われる)ホラ話であるので、たんなるホラではないのだ。このじいさん、宇宙の誕生からこのかたありとあらゆる段階を体験しながら、その根本は男の人間らしい、つまり女の子に恋をしてみるというようなことを語るので、おもしろい。
『恐龍族』『渦を巻く』がよかった。
これはいつかの誕生日に貰ったやつ。こういう風に本を貰えるのは嬉しい。