エンジン・サマー
- 作者: ジョンクロウリー,John Crowley,大森望
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/11
- メディア: 文庫
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こちらは積読から。
SF ではあるが幻想的なテイストである。想像力や暗示に気づくだけの感覚を要求するような……幻想小説だとか、そういう類いの物語はうまく読めないなあと思う。少年の恋だって、登場人物の行動基準がよく理解できなくてあんまり分からないんだよなあ。
機械文明滅びてのち知識を失なった人間たちってのはわりとあるネタだと思うが(またも『新しい太陽の書』を思い出した)、この本に関しては英語話者であったりアメリカの風俗に親しんでないとよさが十分に分からなそうで勿体ない感じがする。「エンジン・サマー」が「インディアン・サマー」のもじりであるなんてところから想像もつかないんだが俺は。