高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

若者殺しの時代

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

いま生きている社会に当然のような顔をして居座る文化や習慣も、ある経緯を経て確立したわけで、親たちが出会って自分が産まれて、せめて物心がついたと言えるようになるまでの30年間、つまりひと世代の間に何があっていまこうなっているのか、ということを経験するのは無理だとしても知っておいて損はない。
読んでいると著者の若者に対する感傷がしばしば感じられて涙ぐむ。読み物としても面白いと思う。