高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

ディスコ探偵水曜日

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

まじで面白かった。俺はディスコ・ウェンズデイ、迷子探し専門の探偵だ——とかいう感じの始まりだったのでまあ何か長い長い事件があるのだろうと思ってたが事件なんてもんじゃなかったわけで……。拡がる概念、意識、エトセトラエトセトラ。下巻まで来るとけっこう疲れたというかだんだん積み重ねてきた論理がよく分からなくなってきていたりもする。

以下は俺の日記(中巻まで読んだ時点)。

ものごとは常に真っ直ぐはこんでいくものだろうか。因果はつねに未来に向かって解決されてゆくものだろうか? 世界は川の流れに例えられる。上流から下流へと向かう方向が時間で、それ以外の世界のすべてが川の幅で、各点での流れが因果だ。因果は必ず次の因果を生み出し、その流れはザ・グレート・ドーンから始まって無限の彼方まで連続だ。けれど流れはいつも下流に向かうだけではない。俯瞰すれば下流へと向かう大きな流れの中に、渦のような流れが存在し得る。ときおり生じるその小さな渦には、上流へと向かう流れがある。そしてそういう因果の流れは周囲の因果とその起源を同じくせず、その事象の原因を辿っていくとそれ自身に行き当たる……というような連鎖である。川の例えを離れるならば真空から因果と反因果が対生成し対消滅するような図を描くこともできる。反因果、つまり未来で起きることが過去の何ごとかに帰結するような因果であり、そしてその因果のループの中心に存在するのは静止した世界、因果の不動点だ。

http://d.hatena.ne.jp/kejinan/20121014/1350150399

土か煙か、しか読んだことなかったんだけど、おもしろいな。ちなみになぜかいくつかの人間はスクライドのイメージで、八極は橘、水星Cは瓜核である。
まあそうなんだろうと思ってたけどいろいろとコンテキストがあって言及された名前もあるようだ。