panpanya『足摺り水族館』
うーんなんで買ったのか憶えていないんだけど、よかった。鉛筆とペン、デフォルメと写実と、いろんな絵が混ざってコラージュのようで、なんだか現実ばなれしているし、人間同士の交渉が異様に少なく、暗く静かな世界でありながら、全体的にあっけらかんとしていて微笑ましくすらあるのは、夢の世界の不思議さに通じるところがある。ストーリー性はあまりなくて、ならば気をてらっていたり、衒学的であったりしていてもよさそうなものだが、そういったところもまるでないのが、心地いい。魚好きなのかなあとか思いながら読んでいるだけで楽しい。あと魚。
- 作者: panpanya,1月と7月
- 出版社/メーカー: 1月と7月
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (25件) を見る