高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

panpanya『足摺り水族館』

うーんなんで買ったのか憶えていないんだけど、よかった。鉛筆とペン、デフォルメと写実と、いろんな絵が混ざってコラージュのようで、なんだか現実ばなれしているし、人間同士の交渉が異様に少なく、暗く静かな世界でありながら、全体的にあっけらかんとしていて微笑ましくすらあるのは、夢の世界の不思議さに通じるところがある。ストーリー性はあまりなくて、ならば気をてらっていたり、衒学的であったりしていてもよさそうなものだが、そういったところもまるでないのが、心地いい。魚好きなのかなあとか思いながら読んでいるだけで楽しい。あと魚。

足摺り水族館

足摺り水族館