高校生のための読書ガイド

という名の、おれの読書感想にっき。小並感/ネタバレ有で

清水マリコ『嘘つきは妹にしておく』

これもほんとは正月休みに読んだ本。物語の妖精みたいのが登場する、おはなしのおはなしなんだけれど、なんか消化不良だなーと思ったのは、作中作がそうである必然性を認められなかったからだろうな……。おれにとってこの本がもっとも良かったのはこの作中作が戯曲の形であったこと(作者の出自は劇作家なのらしい)で、セリフの中に「(驚いて)」のような*1カッコ書きのト書きが入っているのを見ると、なんだか懐かしい。今年は戯曲をいくつか読んでみようかなって思った。

*1:具体的には忘れた